スペイサイドモルトって何?繊細で飲みやすいウイスキーはビギナーにもおすすめ!
前回に続き、今回もウイスキーのお話をしたいと思います。
ウイスキーの味の違いをもっと知りたいと思うようになり、バーに足を踏み入れて少しずつ勉強?している私ですが、シングルモルトは奥深く、魅力がいっぱいだと感じています。
ところで、「スペイサイドモルト」ってどんなウイスキーか知っていますか?
私としては、ウイスキーにハマりつつある方に、ぜひ早めに?飲んでほしいなと思うモルトウイスキーです。
お酒の香りや味を文字で表現することは難しく感じていますが、スペイサイド・モルトの魅力を少しでもお伝えできればと思います。
スペイサイドモルトとは?
スペイサイドモルトは、スコットランドのウイスキーの一種。
スコットランドの北部・ハイランド地方にあるスペイ川流域の蒸留所で造られるモルトウイスキーのことです。
モルトウイスキーの大半が、このハイランド地方で造られていて、ハイランド地方の中でもスペイ川の流域で造られるウイスキーを「スペイサイドモルト」といいます。
ハイランド地方のスペイ川流域以外で造られるウイスキーは、「ハイランドモルト」と呼ばれます。
ハイランド地方には、山や谷、湖、渓流が多くあり、水質に恵まれた土地なのだそうです。
ハイランド地方を流れるスペイ川は、スコットランドの中で2番目に長い川で、急流の川として有名です。
スペイ川とそこに流れ込む川の流域には、蒸留所が密集していて、世界の中でも最も多いことで知られています。つまり、スペイサイドモルトは代表的なスコッチウイスキーなんです。
そして、スペイサイドは、「スコッチウイスキーのふるさと」などと表現されることもあるようです。
スペイ川は、ウイスキーの生産と関連が深い川として知られていますが、鮭の漁でも有名で、景観がとても美しいんだとか。いつか訪れてみたいものです……。
スペイサイドモルトの特徴
まずは、基本的なところから。
スコッチウイスキーは、大きく分けると、モルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーの三種類があります。
モルトウイスキーとは、大麦の麦芽のみを原料にしたウイスキーのことです。
中でも、一つの蒸留所で造られる「シングルモルト」は、土地の風土や気候の影響を大きく受けるだけでなく、製法や蒸留所のこだわりが色濃くあらわれます。
そんなことから、シングルモルトにはさまざまな個性があるんです。
では、スペイサイドモルトには、どんな特徴があるのでしょうか。
スペイサイドを含むハイランド地方のモルトウイスキーは、他の地域と比べて最も繊細と言われています。
ちなみに、スコッチのシングルモルトの中でも、アイラのモルトウイスキーはピート(泥炭)の香りが最も強いことで知られ、ローランドとキャンベルタウンのモルトウイスキーは、まろやかであることが特徴です。なんとなく違いがイメージできましたでしょうか……。
スペイサイドモルトは、華やかな香りと、バランスのとれた味が楽しめるため、親しみやすいウイスキーです。
特にアイラモルトとは全く特徴が異なるので、実際に飲み比べると違いに気付けると思いますよ♪
私が最近飲んだおすすめのスペイサイドモルト
私が最近飲んだ、おすすめのスペイサイドモルトは、「ザ・グレンリヴェット12年」と、「グレンフィディック12年」です。どちらも繊細な香りと味が楽しめるので、食中酒にするのはもったいないかなと思います。おつまみをちびちび食べながら、ゆっくり飲むのがおすすめですよ。
【ザ・グレンリヴェット12年】
グレンリヴェット蒸留所は、1824年に創業。合法的蒸留業者の許可第一号なんだそうです。
グレンリヴェット蒸留所では昔から名酒が創られてきたため、スコッチの名門とも言われています。
香りはエレガントでバニラのよう。味は繊細で深みがありますが、口当たりが軽いことが特徴。
バーでは、万人受けするシングルモルトで、これを基準にして飲み比べると良いと聞きました。
上品で華やかさを感じられるウイスキーで、とても美味しかったです。
【グレンフィディック12年】
グレンフィディックは、スコッチウイスキーのシングルモルトの中でも最大手。
創業は1887年で、世界で最も飲まれるシングルモルトと言われています。
正面が突き出るような三角形の瓶で有名です。
飲んだことがなくても、バーや酒屋さんで見たことがある人は多いのではないかと思います。
香りはフルーティーで、味はやや辛口です。
キレがあってドライな味が、男性的な味と表現されることもあるようです。
生産量が多いというだけに、癖をほとんど感じないバランスの良さがあって、飲みやすい味でした。
スペイサイドモルトは意外とガトーショコラと合う?
今回は、スペイサイドモルトの特徴や、おすすめの銘柄について紹介しました。
シングルモルトはがっつり食事と楽しむのはもったいないと思いますと書きましたが、ちびちび食べるおつまみは、何が良いのかな?というお話もしたいと思います。
私は、バーで2種類のスペイサイドモルトを飲んだのですが、イギリスを代表する料理・フィッシュ&チップスをつまみました。
あっさりした味付けなので、ウイスキーの繊細な風味を邪魔することなく、良い組み合わせだと思います。
個人的な意見ですが、スペイサイドモルトはガトーショコラとよく合うと感じました。
どこかフルーティーな香りがするスペイサイドモルトに、ちびちびチョコを加えるとなんとも優雅な大人な味……。こんな気付きが楽しいですね。
皆さまも、スペイサイドモルトの華やかで繊細な味を堪能してみてください。
ライター/はるね
大阪在住。珈琲とビール、サウナなしでは生きていけないライターです。 学生時代に一夜干しと焼酎を出す居酒屋でバイトをしたことをきっかけにお酒にはまり、お酒は友達だと思っています。 ずっと好きでいたいので、飲んでも飲まれないことがポリシーです。お酒の魅力が伝わるような楽しい記事をお届けしたいと思います。
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