ジャパニーズジン「翠」と「六」はどう違う?飲み比べた感想をご紹介
前回につづき、今回もジンについてお話ししたいと思います。
先日、コンビニのお酒コーナーで、サントリーのクラフトジン「翠(SUI)」のソーダ割りが美味しいという内容の手書きポスターを発見しました。
「翠」のボトルが並ぶ横には、同じくサントリーのクラフトジン「六(ROKU)」のミニボトルが1本。
「翠」は飲んだことがありましたが、「六」は飲む機会がなかなかなく、以前から気になっていたんです……。
「ジンを飲み慣れていないわたしでも、違いが分かるのか?」と気になりつつも、すっかりジンの気分になってしまったので、どちらも購入。
飲み比べてみることにしました。
ジンとは?
ジンは蒸留酒(スピリッツ)の一種です。
サトウキビやトウモロコシなどの穀類を原料として糖化、発酵させ、蒸留したあと、ジュニパーベリー(杜松の実)をはじめとするボタニカル(草根木皮)をブレンドし、さらに蒸留して造られます。
無色透明で、香りが豊か。爽やかな味わいを楽しめるお酒です。
ジンはヨーロッパで生まれたお酒ですが、今では世界中で造られるようになりました。
最近では、個性豊かなボタニカルを使用したクラフトジンが流行しています。
ジャパニーズクラフトジンも世界から注目されているので、チェックしておきたいですね。
「翠」と「六」は和素材がブレンドされたこだわりのジン
今回ご紹介する「翠(SUI)」と「六(ROKU)」は、いずれもサントリーが手掛けるジンです。
いずれも和の素材(ボタニカル)を使用して、蒸留されています。
翠(SUI)に使われる和素材は、柚子、緑茶、生姜。
六(ROKU)に使われる和素材は、桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子。
日本人の口にあう風味に仕上がっています。
「六」には桜の素材が使われていることが、「翠」にはないポイントといえそうです。
お値段は「翠」の方がリーズナブル。スーパーなどでもよく見かけますね。香りや味の違いが気になるところです。
「翠(SUI)」の香りと味はどうだった?
「翠」のボトルを開けたとき、ほんのり柚子の香りがしました。
ストレートで一口飲んでみると、香りと同じく、柚子の味からはじまって、あとから緑茶や生姜の味がしてくるような感覚です。
そして、生姜のシャープな後味がありました。
アルコール分が40%と高いので、飲み慣れていないわたしにとってはストレートは濃く、喉が熱くなります。
ということで、サントリーがおすすめしているソーダ割に。
ソーダで割っても、ほんのり柚子や緑茶、生姜の風味を程よく感じられました。
味はすっきり爽やかです。クセもなく、とにかく飲みやすいので、どんな和食とも合うと思います。
個人的には、柚子と生姜が効いた爽やかさがあるので、どちらかというと「ジューシーな料理と一緒に飲みたい!」という感想を持ちました。
「翠」は、ハイボールのような感覚で飲める、香り豊かなジャパニーズジンといえそうですね。
評判のとおり、食中酒にぴったりです。
「六(ROKU)」の香りと味はどうだった?
「六」のボトルを開けると、柚子の香りにお花の香りがブレンドされたような、上品な香りがしました。「これが桜の素材か〜」というように、優しい香りを楽しめます。
ボトルには六種類のボタニカルの模様。
ボトルからもこだわりが感じられますね。
ストレートで飲むと、柚子と同じくらい桜の味も感じられます。
桜のほんのり甘い味に、柚子、煎茶や玉露、山椒がバランスよくブレンドされた、繊細で華やかな味です。
甘さとスパイシーさが掛け合わさっていて、ちょうど良いキレがありました。
ちなみに、「六」のアルコール分は47%。「翠」よりも7%高めです。
ソーダ割にしてみると、香りが少し和らぎますが、それでも桜の存在感がしっかりとあります。
爽やかというだけでは語れない、上品な香りと味がしました。
「六」はもちろん食事とも合うんですが、食中酒にするのがなんとなくもったいなくも感じます。
繊細な味をじっくり味わいたいなら、食事の真っ最中ではない方が良さそう……。
「ちょっとしたおつまみと一緒に、ゆっくりまったりと飲みたい」そんな感想を持ちました。
初めて飲んでみましたが、なんともいえない贅沢感があって、すっかり気に入りました。
飲んだことがない方は、ぜひ一度飲んでみてください。
「翠」と「六」を飲み比べてみて
サントリーの「翠」と「六」を飲んでみて、いずれもとても親しみやすい味で、ジンを飲み慣れていないわたしでもとても飲みやすく感じました。
スピリッツはアルコール度数が高いことが有名なので、ボトルを購入することに抵抗がある方もおられるのでは?と思いますが、ソーダ割にするとびっくりするほど飲みやすいです。
いずれも和素材のボタニカルが効いているので、日本人の口に合うことは間違いないと思います。
お世辞抜きでどちらも美味しく、似ている部分もありますが、お値段からもわかるように「六」のほうが香りが豊かで繊細な味です。
サントリーが「翠」のソーダ割を食中酒としておすすめしているように、「翠」はデイリーな食中酒にぴったりですね。
リーズナブルに爽やかな風味を味わえるので、コスパの高さを感じます。
「六」は、食後や休日などにゆっくり香りと味を楽しみたいと思いました。 ジンを飲み慣れていない方は、ジャパニーズジンからぜひ試してみてくださいね。
ライター/はるね
大阪在住。珈琲とビール、サウナなしでは生きていけないライターです。 学生時代に一夜干しと焼酎を出す居酒屋でバイトをしたことをきっかけにお酒にはまり、お酒は友達だと思っています。 ずっと好きでいたいので、飲んでも飲まれないことがポリシーです。お酒の魅力が伝わるような楽しい記事をお届けしたいと思います。
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