ハイランドのモルトウイスキーは繊細な味?特徴や魅力を語ります
今年の冬はとても寒いですね。
寒い季節は熱燗や焼酎のお湯割りを飲みたくなりますが、ウイスキーも美味しいですよね。
突然ですが、「ハイランドモルト」って知っていますか?
スコットランドのハイランド地方で造られるモルトウイスキーのことを「ハイランドモルト」といいます。
モルトウイスキーのほとんどがスコットランドの北部・ハイランド地方で造られているんです。
ウイスキーに関連する言葉はたくさんあるので、ボトルに書かれた文字を読んでもよく分からないと思っている人は多いのではないかと思います。
今回は、ハイランド地方のことや、ハイランドモルトの特徴について簡単にご紹介します。
ハイランドモルトって何?
スコッチウイスキーの一種「ハイランドモルト」についてお話ししたいと思います。
「ハイランド」とは、スコットランドの北部にある地方のこと。
ハイランド地方は、イギリス全土の中で最も面積の広い地方行政区画です。
ハイランド地方は、山や谷、渓流、湖が多くあり、自然豊かな土地。
土壌は豊かではありませんが、水質に恵まれていることで知られます。
昔から蒸留所が多く、永く愛飲されるウイスキーがたくさんあります。
このハイランド地方で造られるシングルモルトウイスキーが、「ハイランドモルト」です。
ちょっとややこしいかもしれませんが…。
このハイランド地方にはスペイ川というウイスキーづくりと関わりが深い川があります。
そして、スペイ川の流域で造られるモルトウイスキーは「スペイサイドモルト」と呼ばれています。
ハイランド地方のモルトウイスキーはたくさんありますが、スペイ川流域で造られるものは「スペイサイドモルト」、スペイ川流域ではない蒸留所で造られるものは「ハイランドモルト」と呼ぶのが一般的です。
ハイランドモルトの魅力はバランスの良さ
ハイランドモルトの魅力は、バランスがとれた味と香りです。
ピートの香りと花のような香りを楽しめて、深いコクも感じられるウイスキーです。
スコットランドのウイスキーの中で、最も繊細と言われています。
同じくスコッチウイスキーの本場であるアイラモルトと比べると、ピートの香りが優しく、薬のような香りは感じにくいので、飲みやすいウイスキーだと思います。
ハイランドモルトで有名な銘柄には、グレンモーリンジ、クライヌリッシュ、ロイヤルロッホナガー、エドラダワー、オーバンなどがあります。
■グレンモーレンジィ ラサンタ 12年 シェリーカスク フィニッシュ
■ロイヤルロッホナガー 12年 700ml 40%
■オーバン ディスティラーズエディション 2020 43%
地域ごとに味や香りが違ってくるのは、水質や気候などによるものなんだとか。
ハイランド地方は面積が広く、東西南北に蒸留所があります。
さまざまな土地のスコッチウイスキーを飲み比べるのは、とってもおすすめです。
ハイランドモルトを基準に飲み比べを ♪
スコットランドにはウイスキーの蒸留所がたくさんありますが、スコットランド全体にまんべんなくあるのではなく、スペイ川流域とアイラ島に特に集中しています。
ハイランド地方内のスペイ川流域にはかなり多くの蒸留所があることから、ここで造られるウイスキーは「スペイサイドモルト」と呼ばれ、「ハイランドモルト」とは分けて扱われていますが、特徴は似ています。いずれもバランスがとれた飲みやすいウイスキーです。
ほとんどのモルトウイスキーが、スコットランドの北部・ハイランド地方で造られているので、まずはハイランドモルトを飲んでみてから、他の土地のウイスキーと比べると良さそうですね。
最初に繊細な味のハイランドモルトを飲み、後から個性の強いウイスキーを飲むのがおすすめです。
寒い冬の晩酌に、ハイランドモルトはいかがでしょうか ♪
ライター/はるね
大阪在住。珈琲とビール、サウナなしでは生きていけないライターです。 学生時代に一夜干しと焼酎を出す居酒屋でバイトをしたことをきっかけにお酒にはまり、お酒は友達だと思っています。 ずっと好きでいたいので、飲んでも飲まれないことがポリシーです。お酒の魅力が伝わるような楽しい記事をお届けしたいと思います。
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