ベンロマック オーガニック 2012とは?価格調査とレビュー
世界初のオーガニックウイスキーです。
1895年にイギリスのエルジンで創業した老舗ボトラー、ゴードン&マクファイル(G&M)が所有するベンロマック蒸留所。
10年、15年のシングルモルトはもうおなじみですが、「オーガニック」にこだわったボトルが、ベンロマック オーガニック 2012です。
オーガニックにこだわった逸品
近年、ベンロマック蒸留所は世界中で毎年数々の賞を受賞しており、スペイサイドの新たなモルトアイコンとして注目を集めています。
「ベンロマック オーガニック 2012」がパッケージを一新して再入荷!
2006年に発売されたこのウイスキーは、世界で初めて認定されたオーガニック シングル モルト ウイスキーであり、生産のすべての段階で英国土壌協会によってオーガニック認定されています。
英国土壌協会は、オーガニック審査が非常に厳しい事でも有名な団体です。
一般的なオーガニック基準よりも項目が細かく、世界の中でも特に厳しい基準を設定しているオーガニック認証制度ともいわれています。
ベンロマック オーガニック 2012 の商品スペック
カスクタイプ:バージンアメリカンオーク樽
蒸留:2012年、2021年に瓶詰め
容量:700ml
度数:46%
生産地域:スペイサイド
蒸留所名:ベンロマック
蒸留年:2012
ボトリング年:2021
輸入者:ジャパンインポートシステム
香り…ほのかに匂い立つ。モルト、ココア、バニラ、グリーナップル、シトラス
味…ライトボディ。オレンジ、フォンダンショコラ、レモン水
総評:熟した黄色い果実やチョコレート菓子を思わせる甘みと香り。度数は少し高めの46%で、鼻から抜けるアルコールが少々強め。
<公式コメント>
ここ数年、世界中で毎年のように数々の賞を受賞し、新たなスペイサイドモルトのアイコンとして注目を集めているベンロマック蒸留所。たくさんのお問い合わせを頂いておりました「ベンロマック オーガニック 2012」が新パッケージで待望の再入荷です!
バージン アメリカン オーク樽で熟成させることによって、クリーミーなペッパー、バナナ、コーヒー、カカオの香りがする甘くてモルトな口当たりを表現しています。甘いバニラと熟した果実、シトラス系の皮が感じられます。
トーストしたモルトに続き、グリーンアップルも感じられる香り。味わいはクリーミーで、ソフトペッパーとバタースコッチの香りがします。挽きたてのコーヒーに、乾燥したバナナとほのかなハーブのニュアンスが現れます。
アニスとカカオパウダーのニュアンスのあるミディアムボディで、余韻は長め。
ベンロマックがこだわるオーガニックウイスキーとは
ウイスキーをオーガニックと呼ぶのはかなり難しいですが、ベンロマックは2006年に世界初の「オーガニックウイスキー」として発売されています。
英国土壌協会(ブリティッシュ・ソイル・アソシエーション)が麦芽、樽、製造工程などの主要原料をチェックし、ボトルは公式に認定されています。
オーガニック認証の検索はこちらから
ベンロマック蒸留所のオーナー名である、「Gordon & Macphail」で検索するとオーガニック認証情報が表示されます。
・ゴードン&マクファイル
・GB SA フードプロセッサー
・ライセンス状況 ライセンシー
・ライセンシー ガレス・リチャーズ
・農場 / 組織 ゴードン&マクファイル社
・住所 Benromach Distillery, Invererne Road, Forres, Moray, Scotland, IV36 3EB
・ライセンス番号: SP5823
・アクセス日:2022年12月02日
英国土壌協会は世界の中でも非常に審査が厳しい団体で、その認定基準には以下のようなものが含まれます。
・肥料には有機物による堆肥、植物の抽出物、ミネラルを使用している事。
・過去5年以内に遺伝子組み換えが生産していない事。
・人工ナノ物質の使用を禁止。
・工業地帯から離れた場所で栽培している事。
・化学薬品、化学肥料、農薬を使わない事。
通常、ウイスキーの熟成に使用した樽は数回使用されます。
意図的に香りづけを目的として回数を重ねる場合や、別の樽の香りをブレンドさせるために使いまわします。
しかしながら、「オーガニック」として完璧を目指すベンロマックは、未使用のオーク樽のみが使用されます。認定基準に満たないウイスキーを熟成させた樽は使用できないからです。
このあたりも飲みやすさに反映されているのかもしれません。ウイスキーの素朴な魅力を感じられる希少な逸品です。
生産に関わるスタッフは2名のみで徹底管理されています。農薬や化学薬品を一切使用せず、ノンチルフィルター、ノンカラメルです。
ベンロマック オーガニック 2012は、厳しい審査を乗り越えるために、様々なところで苦労と工夫を感じさせてくれます。
製造工程やオーガニック審査基準を知ると、より美味しく感じられることでしょう。
ベンロマック オーガニック 2012とベンロマック10年との違い
ベンロマックにはいくつかの種類があります。
その中でも最もポピュラーな「ベンッロマック10年」と比較して、その違いを解説します。
「ベンロマック10年」はラインナップの定番ボトル。
ベンロマック10年は、これまで数々の賞を受賞してきた完成度の高いボトルです。
最近では、ワールド ウイスキー アワード 2018 で部門金賞を受賞しました。
厳選された上質なシェリー樽とバーボン樽で10年熟成。
香りはシェリー樽由来で、フルーツやナッツ、チョコレートの甘い香り。 そして、フルーティーな香りの後にスモーキーな香りを感じます。味わいはベリー系の甘みとカスタードのようなクリーミーさ、最後にピートの風味が全体を引き締めます。
度数:アルコール度数は43%
価格:価格は4370円~4840円。
熟成:バーボンバレル80%、シェリーホグスヘッド20%、最後の1年をファーストフィルのオロロソ樽にて熟成
香り:シェリー樽熟成特有の甘いフルーツの香りが特徴
詳しくは下記の記事にて
「ベンロマック オーガニック 2012」は、世界で初めて認定されたオーガニックモルト
有機栽培されたモルトのみを使用したウイスキーで、英国ソイル・アソシエーション(Soil Association)から、世界で初めて認定されたオーガニックモルトです。
このボトルは、農薬や化学薬品を一切使用していないアメリカンオークの新樽で4~5年熟成させ、ノンチルフィルター、ノンカラーで瓶詰めされています。
香りは有機栽培の大麦の香りから始まり、バニラとトフィーの甘い香り、バナナの香りが続きます。
クリーミーな口当たりに、コショウのスパイシーさと熟したバナナの甘みがあります。
水を加えるとコーヒーやカカオの香りが広がるウイスキーです。
度数:アルコール度数は46%
価格:価格は6820円~9500円。
熟成:オーク新樽
香り:麦の香りから始まり、息を吸い込むとバニラやトフィー、バナナの風味が加わります。
ベンロマック オーガニック 2012の定価と価格推移
定価:定め無し
店頭販売価格目安:6820円~9500円
Amazonの価格推移:以下の年表を参照
Amazonでの価格推移を見てみると、近年では価格変動はなく9500円が続いています。
オーガニックの希少性もあってか、在庫数が少ない事で出品されていない期間が長いです。
酒屋のオンラインショップなどでは6820円~9500円ほどで売られていることが多く、7000円以下で購入できればかなりお得と言えるでしょう。
ベンロマック オーガニック 2012を安く購入する方法
Amazonや楽天などのECモールや、酒屋の通信販売、実店舗販売、お酒の購入方法は様々です。
その中でもベンロマック オーガニック 2012を比較的安く購入できる方法をご紹介します。
酒の善波 通販
一番のオススメは「酒の善波」です。
オンラインショップで販売されている「ベンロマック オーガニック 2012」の価格は6820円です。
武川蒸留酒販売
武川蒸留酒販売のオンラインショップでは、比較的価格の高い長期熟成ウイスキーを低価格で販売しています。
ベンロマック オーガニック 2012の値段は6800円と最安値です。
価格としては最も安価でおすすめなのですが、カード決済が行えませんので、振込か代引きとなります。
20円の差額であれば、入金の手間やクレジットポイントの観点から、クレジットカードの使用できる「酒の善波」が優位でしょう。
楽天
楽天のベンロマック オーガニック 2012の価格は、7800円~9000円と比較的高め。
すでにアカウントをお持ちの方も多いかと思われますが、1000円~2000円ほど高くなります。
ヤフーショッピング
ヤフーショッピングでの価格は、6980円とこちらもかなり安め。
しかしながら価格変動が激しい印象。安い時に買えるならお得かもしれません。
Amazon
Amazonは9000円~9500円とかなり高め。
在庫も少なく、定期的に品切れになっている印象でした。
スーパーマーケットや酒屋
ベンロマック オーガニック 2012は、在庫を持っている店舗は少ない印象です。
オンライン販売でも1本や2本の在庫しかもっていないところがほとんどです。
実店舗を探して回るのは効率が悪く、在庫を持っていたとしても希少性の高さからお値段は比較的高めになってしまうことでしょう。
ベンロマック オーガニック 2012の評価
味:8点。
ほのかな渋みと甘さとクリーミーさのバランスがとても上品です。
香り:9点
熟した果実のアロマが先導し、その後にスコッチ ピートが続きます。フィニッシュは柔らかなスモーキーで、シェリー樽の余韻が残ります。一口で満足度は高いです。
スモーキー:8点。
柔らかな煙、クセのない、シンプルでクリア。
度数: 9点。
46度と比較的高め
コストパフォーマンス:9点。
完成度の高い味と香り、そしてリーズナブルな価格帯。
総合評価: 43/50。 高評価。
甘みが強く、ピートの香りが弱く、スモークがソフトなスコッチウイスキー初心者にもおすすめ。
更にオーガニックという背景への強いこだわりに惹かれるような方にはバッチリな逸品です。
ベンロマック オーガニック 2012のオススメの飲み方は?
ベンロマック オーガニック 2012はオーガニックの風味を存分に味わえるストレートがおすすめ。
口に含むと、リンゴやレモンのフルーティーな味わいに加え、シェリー樽の甘さとスモーキーなピートの香りが感じられます。
スコッチの風味とアイラモルトのスモーキーな風味を感じます。
ただし、アルコール度数は46%と比較的高め。
ストレートで飲むとアルコールの刺激を感じて飲みづらいという方は、加水すると飲みやすくなります。
ベンロマック オーガニック 2012を飲んでみたレビュー
ストレート
大麦やカカオ、深煎り紅茶の甘い香りに加え、主にコクのある香りが感じられます。
オレンジを思わせるフルーティーなニュアンスもあり、
全体的にスペイサイドらしい濃厚で甘く優しい香りです。
一口含む。トップのテイストはややハードな印象。
紅茶やビターチョコレートを思わせるまろやかなコクと、程よい渋みがあります。
中盤からオレンジピールの甘みを抜けた後、ほんのりスモーキーで塩味が感じられるフィニッシュ。
香りの優しさに比べて、やや辛めでハードな味わいという印象。
水割り
香りは小麦の甘さとオレンジを思わせるフルーティーさ。
さらにいい香りに。
ジンジャーなどのスパイシーな素材も新たに登場し、より複雑で豊かな香りに変化。
コクのある甘みと力強さはそのままに、ストレートの時に感じた苦味を抑え、飲みやすくなっています。
それだけでなく、新たに芽生えた生姜とショウガの辛味が味に際立ち、より飲みごたえのある味わいに。
加水することで味の硬さがなくなり、角のないマイルドな食感に。
ロック
オレンジのフルーティーさと皮の苦味、ジンジャーやナツメグ、ターメリックを思わせるスパイシーな香りが強調された印象。
一方で、今までの飲み方と違って甘い香りはあまり感じられず、この変化も面白い。
味は紅茶のようなコクと甘みがトップにあり、スタイリッシュな味わいの印象です。
中盤からジンジャーのようなスパイシーさとオレンジのようなフルーティーさが立ち上がり、全体の味に深みが出て、これもまた飲みごたえがあります。
さすが名門蒸留所で、製法も味の質も厳選されている印象です。
ハイボールにしてもオレンジとジンジャーの味が炭酸とマッチして悪くない印象です。
まとめ
「オーガニックウイスキー」という言葉は聞き慣れないかもしれません。
オーガニックウイスキーとは、化学肥料、除草剤、殺虫剤、遺伝子組み換えなどの使用を制限、接触させずに栽培または製造されたウイスキーと定義されています。
つまり、無農薬で栽培された大麦を使うだけでは十分ではありません。樽に使用する木材もオーガニックでなければなりません。
ベンロマック オーガニック 2012は、英国土壌協会が定める厳しい基準を満たすため、ウイスキー造りに使用されるすべての設備が調整されています。
ベンロマックはこのプロセスを使用して有機ウイスキーを製造し、リッチでオレンジ色のリキュールのようなモルトを生み出しています。
味や風味もさる事ながら、オーガニックへの強いこだわりを最大限に表現したウイスキーです。
いつも飲まれているウイスキーとは一味も二味も違うように感じませんか?
この類まれな技術と努力の結晶ともいえるオーガニックウイスキーを是非味わってみてください。
コメント
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。