善波社長ブログ「テレビ取材感想」
テレビ取材感想
6月終わりから7月半ばにかけて、
政府や自治体のコロナ対策による業務用酒販店の窮状や、
酒類提供停止要請に応じない飲食店との取引停止要請への対応等について
の取材申し込みが、特に東京都内の業務用酒販店に殺到したようです。
私共の会社にも、特に例の西村大臣の発言以降、結構な数の取材申し込みがあり、
7~8件の取材をお受けしました。
そして、TV取材というのは、10秒程度のオンエアの為に、
1時間~2時間も時間を取られ、こちらが訴えたいことの大半は
カットされるものだと知りました。
・酒屋に対して酒類の配達を止めろというならば、
大手スーパーやコンビニ、ネット通販等、
全ての酒類販売業者に対しても同様の通達をすべき。
・飲食店に行う保証の10分の1、20分の1で良いから、
業務用酒類流通への補償を検討いただきたい。
・自治体の首長がリスクを負う覚悟があるかどうかが、
山梨と東京および近隣三県における飲食店の営業状況の差として
現れているのではないか。
こうした私の発言は、インタビュアーの深い納得の表情(演技でしょうね)
にもかかわらず、オンエアされることはありませんでした。
後日、同じようにテレビやラジオの取材を受けていた、
S酒店の社長様にお聞きしたところ、インタビューの内容は、
その場でテレビ局に送られていて、あらかじめ欲しい台詞を言わせる為に
インタビュアーに指示が出されているそうです。
ってことは、オンエアは一瞬なのに、取材時間はやたら長いという、
私の不平の原因は、先方が望む台詞を言うのに時間を掛けた、
私自身にあったということか(..)。
ならば、今回の業務用酒販店への取材と報道は、
視聴者に届けたい物語が、あらかじめ決まっているという点で、
テレビ局が作るドラマと原理は同じなのですね。
解っていないお上のせいで、怒っている飲食店、困っている酒屋。
そんな単純な物語の素材として選ばれたのだから、筋書きからはみ出す台詞は、
カットされて当たり前なのでした。
今回、大手マスコミの取材を受けるとは、報道番組という
調理場のまな板に乗る素材になることを了承する事なのだと、よく解りました。
報道番組は、「事実」ではなく、「作品・物語」であり、
それは料理屋で出される、魚を切って並べただけの刺身の盛り合わせ
もまた「料理」であるのと同じです。
にもかかわらず、その報道で、マスコミが視聴者に与える印象については、
物語の内容に口を出せない私達も多少の責任を負わざるを得ないのです。
一般的に、フレンチレストランの料理が不味ければ、
シェフの腕の問題となりますが、刺身が不味ければ素材のせいにする人も
多いでしょうから。
ただ、一般の方々にとっては、「酒屋さん」といえば、
サザエさんの三河屋さんのようなイメージが未だ根強い世間に、
業務用酒販店という存在が、少しでも認識されるようになったならば、
無駄ではなかったのでは、とも感じております。
今回のおすすめは、サンジャポの取材で来社したTBSの山本アナが、
店頭で食いつき、お持ち帰りになった「宝酒造のクラフトチューハイ」各種!
大手スーパーやコンビニで売ってる100円そこそこの缶チューハイとは一線を画した、チューハイのパイオニア「宝酒造」ならではのこだわりが詰まった極上の味わいです。
全国のご当地名産品を使い、その地方でしか発売されないという、
地酒ならぬ地チューハイ。
(株)善波では、東京地方を中心に現在13種類を取りそろえております!
代表/善波栄治
1953年に、初代・善波秀吉が麻布十番にて創業。以来、本社を東麻布に移し、東京23区を中心に飲食店様への配送やお酒の小売りを行っている。
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